21/03/07 06:45:14.48 RSXC1rnHH.net
プファーの旅行記コーナー
今日はパリのアラブ人街の話をしよう。
アメリカはどこに旅行しても大して変わらない。
だから刺激を求めるなら国外旅行になってしまう。
でも俺は田舎育ちだから発展途上国が大嫌いだ。
不便だからだ。せっかくのバケーションなのに疲れに行く様なもんだからな。だから俺は先進国の都市部に旅行するのが好きなんだ。都会だったら何事にも不自由しない。在米日系企業の現地採用者の給料は安くて有名だ。だから高いホテルには泊まれない。
予約をせずに現地に着いてからホテルを探すんだ。
大きな街には必ず低所得者用のホテルが存在する。
そんな安いホテルは広告を出さないのが普通だ。
モンマルトルの丘はパリの有名な観光地だ。
頂上にスペイン風の白い教会があり、ムーラン・ルージュと言う有名なキャバレーがある。バーやレストランが立ち並び、お土産屋さんもたくさんある。
俺はモンマルトルの頂上のバーで地ビールを飲みながらフォアグラのサンドイッチを食った。昼飯だ。
フォアグラは美味かったがパンが硬くて歯が折れそうになった。フランス人はみんな歯が頑丈なんだろう。
午後3時ぐらいになったので今夜の宿を探した。
モンマルトルの丘は観光地だが、その反対側は普通の住宅地になっている。その丘の反対側を下まで降りるとアラブ人街があった。アラブ人経営のコーヒーショップや中東料理の店がたくさんあった。いかにも貧乏臭い街並みだ。俺は3ブロックぐらい歩くと小さなホテルを見つけた。ホテルと言うよりは売春宿に近かった。1泊25米ドルぐらいだったと思う。
当時パリのホリデーインが1泊120米ドルぐらいだったから随分安かった。俺の借りた部屋には小さなシングルベットと狭いシャワールームがあり、古いテレビが一台置いてあった。
ドアが湿気で歪んでいて簡単に締まらなかったが、
ちょっと上に持ち上げる様にすると上手く閉まった。
その日は初めてのパリ旅行の初日でちょっと疲れていたが、寝る前にもう少しだけ街を探索する事にした。
数十分歩いたら完全に迷子になってしまった。
パリの街は迷路の様に入り込んでいる。観光客はみんな迷ってしまう。気が付いたら同じ道をぐるぐる回っている事に気が付いた。
つづく