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しかし (小倉) 藩の下級武士の家族や、召使が住んでいる町外れでは、「裕福な暮らし」というのは当てはまらないように見える。
それゆえ、私の「助力」を求めてやって来た沢山の患者は (たいていは慢性の皮膚病・眼病であるが) 、痼疾の「梅毒」や、胸・腹部の古い疾患に起因する彼らの症状によって、我われがこの町にはいって来た時に驚いたこぎれいな住居は、ただ貧困を隠しているに過ぎないことを打ち明けていた。
シーボルト 『江戸参府紀行』 P82
日本の田舎の人は「富の恩恵」を受けていない。生活は惨めなものである。
米を食べることのできる裕福な家庭は数える程しかない。
グスタフ・クライトナー『東洋紀行』東洋文庫 一巻P271