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物価高で恵方巻が「平均価格1000円超え」に…企業努力で踏ん張る節分の縁起物
RKK
URLリンク(newsdig.tbs.co.jp)
2025年1月31日(金) 19:09
2月2日(日)は節分です。節分に食べると縁起が良いとされるのが恵方巻ですが、物価高はここまで影響しているようです。
毎年様々な種類の恵方巻を販売しているスーパーマーケット。今年は「ハーフサイズ」を充実させました。
味のバリエーションを楽しんでほしいという狙いもありますが、なんといっても影響しているのは材料の高騰です。
■赤潮の影響でノリ高騰
港に戻ってきたのは有明海で漁を終えたばかりの漁船。太陽の光を浴びてキラキラと輝いているのは収穫されたばかりのノリです。
恵方巻に欠かせない食材ですが、今年はある変化が…。
海苔漁師 川上武祐紀さん「普段は黒いノリが(色落ちで)黄色くなってしまって。(十分な量を)生産できなくなり、苦戦している。それに伴って価格も高騰している」
赤潮の影響などで色落ちの被害が相次ぎ、価格は例年の2倍に。
川上さん「ノリが(消費者の)手に届かなくなるのは僕たちも恐怖」
信用調査会社の帝国データバンクによりますと、今年の恵方巻の平均価格は1094円と千円超え。去年と比べ、1割あまりの大幅値上げとなっています(前年比 14.2%)。
ノリのほかにもコメやキュウリ、かんぴょうなども値上がり。物価高が節分の縁起物にも影響しているのです。
〈恵方巻の原材料価格動向〉
コメ:60%増 キュウリ:50%増
イクラ:40%増 カンピョウ:30%増
※前年比 帝国データバンク調べ
この店では材料のコストを抑えるため産地を変えたり、価格が例年並みのマグロを多く使ったりして企業努力を実施。海鮮の恵方巻は去年に比べ、約5%値上げしましたが、他の商品はなんとか価格を据え置きました。
イオン九州 商品部 小畠実さん「今年は物価の高騰が進んでいるということで価格の二極化。ぜいたくメニューから手軽に買い求められるものまで色々なバリエーションを用意しています」
今年の節分、縁起が良いとされる方向は「西南西」。生産者、消費者の双方に福が訪れる一年になってほしいものです。