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節分(2月2日)と言えば豆まき。「鬼は外、福は内」。何気なく投げている豆だが、その内情は時代により変化している。
一般に、節分の豆には煎った大豆が使われる。煎っているのは、災いの芽が出ないようにするためだという。豆菓子製造販売の「ミツヤ」(福岡市南区)によると、現在のトレンドは袋に小分けにしたタイプという。
最近はマンションなどの屋内で動物を飼っていたり、豆をまけるような庭が自宅になかったりするなど、住環境が変化している。そもそも食べ物を床に落とす行為について、違和感を持つ人も増えている。
メーカーの担当者は「少量の個包装だとまいてもあまり散らからず、豆を食べる際、シェアしやすいことから、人気を集めている」と話す。
豆だけではあまり味がないため、食べやすい豆菓子のニーズも高まっているという。各社が節分に合わせて商品をスーパーなどの売り場で展開している。同社でも「きなこ大豆」など味付きの豆菓子が節分によく売れている。
ただ、節分での豆や豆菓子の需要は減少傾向にある。その一因が恵方巻きの浸透。恵方巻きは夕食にもなることから優位だ。そんな事情もあり、節分のメインイベントとしての豆まきや豆を食べること自体の優先度が下がってきた可能性があるという。
また、恵方巻きはスーパー店舗の総菜コーナーで製造できる。そのため、「メーカーから仕入れる必要がある豆菓子より利益を上げやすい」(メーカー担当者)という事情もあるようだ。【植田憲尚】
毎日新聞 2025/2/1 05:30(最終更新 2/1 05:39)
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