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朝日新聞2025年1月31日 8時00分
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吃音者が直面する就職面接の高い壁 医師「最後まで話の内容聞いて」
就職活動において、「吃音(きつおん)者にとって面接は最大の難関」。九州大学病院で吃音に悩む患者と向き合う菊池良和医師は、そう指摘する。
吃音をめぐる誤解のひとつが、「常にどもっている」というイメージだ。面接など恐怖やストレスが加わる場面で悪化しやすいが、日常生活では流暢(りゅうちょう)に話せる場合もある。「タイミングをつかめるかが大事で、発話のタイミングの障害ととらえると分かりやすい」と菊池医師は言う。
こうした特性に理解がないと、当事者には過ごしにくい環境になる。特に、初対面で一発勝負となる面接では「不当に低く評価されがちだ」と菊池医師は指摘する。
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障害者雇用促進法は、雇用分野での障害者への差別を禁じ、合理的配慮の提供を義務づけている。就職試験の面接担当者は、吃音がある受験者にどう対応したらいいのか。
菊池医師は、面接時に吃音を感じても、話の内容に注目し、最後まで聞くことが重要だという。
「吃音がありますね」と、こちらが吃音を認識していることを伝える声がけは有効で、「落ち着いて」「ゆっくり」といった言葉はプレッシャーになりやすいという。
菊池医師のアドバイス
採用後、吃音を周囲が認識し、配慮があったほうが円滑に業務が進む場合もある。
当事者が、最も困難に感じることが多いのが電話の応対だ。「少し吃音がでることを相手に許容してもらえればいい」という人もいれば、「(社内だけの)内線は問題ないが、知らない人がかけてくる外線は難しい」という人もいる。メールやファクスなどで代用できるかどうかなど、職場と本人が直接対話して内容を決めるのが望ましい。
「経験を積んで自信がつくと、流暢に話せる時間が長くなる人もいることを頭に入れておいてほしい」と菊池医師は話す。
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