24/12/01 09:27:47.44 hAuq0azS9.net
約20年間で635人が犠牲に。これは、保護者らが自殺を図る際に子どもを殺害する「無理心中」で亡くなった子どもの人数だ。こども家庭庁が調査した。同じ期間の児童虐待死者数(1655人)の約4割を占める。
識者は「『無理心中』は児童虐待だという認識が社会に薄く、再発防止策も進んでいない」と指摘する。
こども家庭庁は、子どもが被害に遭う「無理心中」について、「保護者がこどもを殺害するという態様に照らせば、虐待による死亡」と位置づけ、死亡児童数などを毎年調査している。
自治体から初めて報告があった2004年1月~22年度の約20年間で計635人が死亡した。年齢別では0歳が77人で最も多く、次に5歳(53人)、6歳と9歳(いずれも50人)が続いた。
635人のうち433人は、主たる加害者が「実母」だった。120人の主たる加害者は「実父」で、27人は「実母と実父」だった。
07~22年度分の分析によれば、「無理心中」が起きた家庭で実母が抱えていた心理的・精神的問題(複数回答)は、「育児不安」が25%と最も多く、「精神障害」と「うつ状態」がいずれも24%だった。
実父の心理的・精神的問題(複数回答)は、「育児不安」と「衝動性」、「怒りのコントロール不全」、「DVを行っている」がいずれも5%だった。
児童相談所職員の研修などを担う「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)の川崎二三彦(ふみひこ)センター長は「『無理心中』は、親側に子どもへの明確な殺意があり、罪名も殺人罪が多い。非常に深刻な児童虐待だ」と話す。
親が子どもへの愛情を理由に「無理心中」を図るケースもあるが、国の「子ども虐待対応の手引き」などでは、親の意図とは関係なく、子どもに有害な行為は児童虐待だと明記されている。
しかし、「しつけを名目とした身体的虐待やネグレクト(育児放棄)などによる児童虐待死と比べて、『無理心中』による虐待死への社会の関心は低く、政府や自治体の再発防止策は進んでいない」と川崎さんは指摘する。
「子どもは親とは別人格で、子どもには子どもの生きる権利があることを社会に広める必要がある」と話す。
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【朝日新聞】
2024/12/1(日) 9:00