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赤穂市民病院が2019年7月に男性脳外科医(46)を採用した際、別の医師が担当した治療実績を同医師が実施したように付け替える不正を脳神経外科の科長(60)が提案していたことがわかった。
実績を水増しして血管内治療専門医の受験資格を与える目的で、背景には慢性的な医師不足の中、不正もいとわず医師を確保しようとした病院の姿勢があるとみられる。同病院の脳神経外科手術では同医師の採用後に医療事故が多発しており、病院が同医師に手術経験を積ませようとしたことが医療事故を生じさせた要因の一つになったのではとの疑いもある。
関係者によると、男性脳外科医は19年春ごろ、当時勤務していた京都府内の医療機関からの転職を求めて赤穂市民病院の中途採用に応募。院長や科長との面談では手術への意欲のほか、カテーテルを用いた血管内治療(IVR)の専門医資格の取得を熱望しているとアピールしたという。
(略)