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石破茂首相(自民党総裁)は派閥裏金事件に関係した「裏金議員」を次期衆院選の比例名簿に登載しない決断を通じ、裏金議員に小選挙区で勝ち上がってくる「みそぎ」を求めた。裏金議員を切り離し自民全体への逆風を和らげる狙いとみられるが、事件の渦中にある安倍派議員らは猛反発している。
「史上最低の決定だ」
「党を分断する史上最低の決定だ」―。石破首相の決断を受け、安倍派議員らは悲鳴交じりに激しく反発の声を上げた。
「自民党の一致団結なんてもうない。(石破首相は)作られた世論に迎合して仲間を売るリーダーだ」。今回の決定で比例代表との重複立候補が認められないことになった安倍派議員はこうまくし立てた。
重複立候補を認めない案を巡っては、森山裕幹事長が4日、「選挙は当選第一主義だと思うし、政治資金の問題については党として処分も下した」と否定的な見解を示したことで、党内では「決着済み」と捉えられていた。
「これで安倍派は死屍累々」
それだけに首相表明の衝撃は大きかった。比例重複立候補が認められなくなった43人のうち、41人が安倍派議員だ。安倍派の元幹部は「ここまでやるとはね。石破さんからすれば、安倍派を守る理由もないのかもしれない。これで安倍派は死屍累々(ししるいるい)だろう」と…(以下有料版で、残り661文字)
毎日新聞 2024/10/6 21:18(最終更新 10/6 22:19)
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