24/10/05 02:31:51.10 J8sYfgSM0.net
>>35
もちろん、グリペン戦闘機は、スェーデンが使用するのに最適な設計の戦闘機ではあるんだが、
圧倒的な空軍力を持つ国に対して、弱小国の空軍が戦う戦術に特化した戦闘機という言い方もできる。
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ソ連の周辺国は、大戦時前より、圧倒的なソ連の軍事力に対して如何に戦うかを研究してきた。
北欧諸国で最も深刻にこの問題に直面したのが、ソ連に国境が直接面しているフィンランド。
なので、フィンランドの戦術には、モッティー戦術など独特の戦術が多いが、戦闘機の戦い方も独特。
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巨大な軍事力を持つ国の圧倒的空軍に対し、小国の弱小空軍が対抗しようとしても、
圧倒的な空軍力で飛行場を破壊され、戦闘機が離陸することもできなくなるのが普通。
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そこで、フィンランドは、その国内に大量に存在する湖を航空基地にし、水上機でゲリラ戦を行う戦術を開発した。
これにより、ソ連空軍は、フィンランドの飛行場を破壊しても、
どこからか離陸してくるフィンランド空軍の戦闘機の妨害に悩まされることになった。
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これと似た状況になったのが、大戦末期のドイツ。
圧倒的な連合軍の空軍力で、ドイツ国内の上空も連合軍の戦闘機が飛び回る状況になり、飛行場から離着陸するときに
連合軍の戦闘機に襲撃され、高性能のジェット戦闘機ですら連合軍のレシプロ戦闘機に撃墜されるようになり、
これを防ぐため、戦闘機部隊用に特に、その離陸時と着陸時に飛行場上空を警戒する戦闘機部隊を配備しなければならない状況
になった。
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( つづく )