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「北九州の台所」として100年以上前から続く北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場で、一部店舗の解体に向けた作業が9月末から始まった。市場は老朽化などで再整備が計画されていたが、2度の大きな火災などの影響で遅れていた。10月中旬から本格的な解体に着手する。
解体されるのは市場南側のエリア。市場内の照明灯の撤去などが行われている。店は新しい施設が整備される2025年度までの間、近くに設置されたプレハブの店舗「青空市場」などで営業する。
創業約100年の角打ち店「赤壁酒店」も解体対象の店舗だ。当初は解体に反対だったが、常連客の後押しもあって移転を決めたという。5代目の森野敏明さん(46)は、仮設店舗での営業について「不安半分、期待半分」と話した。
他のエリアについては、25年度以降に順次解体される予定で、当面の間は現在の場所で営業を続ける。再整備は市場のそばを流れる川の改修とあわせて商業施設などを整備する。27年度に完了する予定だという。(城真弓、田中久稔)
朝日新聞 2024年10月1日 20時10分
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