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● 荻原重秀
今の財務省のような財政均衡絶対主義で過渡なデフレ不況を招いた新井白石(はくせき)に嫉妬され、
親子で謎の死をとげた、江戸時代の天才旗本勘定奉行(経済官僚)。
荻原は、当時、世界で唯一無二、管理通貨制度について完璧に理解していた。
国民経済のデフレ化を食い止めるべく、1695年、慶長金/銀を改造。
同じ頃のイギリスでは、ジョン・ロックが金本位制絶対主義を敷いたのとは真逆に、金銀の含有量を減らした元禄金銀を流通させた。
重秀は改鋳にあたり、
「貨幣は国家が作るところ、瓦礫をもってこれに代えるといえども、まさに行うべし」
と決意し決行した。
「政府が発行する通貨は保証されることが期待できる。
それだけでいい。
その通貨が、それ自体に価値がある金や銀などである必要はない」
という、管理通貨制度を300年余りも先取りした、非常に革新的な財政観念を持っていた。
従前の金銀本位の実物貨幣から、幕府の権威による信用通貨へと移行することができれば、
市中に流通する通貨を増やすことが可能となり、貨幣は膨張し、幕府の財政をこれ以上圧迫することなくデフレを回避できる、
と考え、実践。
デフレ不況から庶民の生活を救い幕府財政も一気に立て直した。
● フビライ・ハン
世界史的に積極財政政策で最も成功したのは、
不換紙幣を発行してモンゴル大帝国を築いたフビライ・ハン。