24/09/30 14:20:16.95 SwWll2MB0.net
>>289
・好況の要因に触れた部分の抜粋
>ドイツ国際安全保障研究所(SWP)のクルーゲは、「2年前はまったく異なる状況を描いていました。基本的には、輸出が立ち行かなくなり、失業者があふれ、ロシアの景気は悪化すると見込んでいたのです」と話す。
>ところが、いまは「まったく異なるシナリオ」が進行中だ。
>ウクライナ侵攻の直後、ロシア中央銀行はいわゆる「金融要塞」を築くべく、政策金利をすぐさま9.5%から20%に引き上げ、資本規制を導入。
>しかし、ロシアの輸出は予想以上に持ちこたえ、制裁対象となっている財の大半を第3国から並行輸入して確保することに成功した。
>ウクライナ侵攻前年の2021年に比べ、政府支出は20%増加し、ロシア経済における政府支出の割合は推定で50%から70%に達している。
>6月の報道によれば、ロシア中央銀行は政府支出がGDP成長の主な原動力であることを認めたようだ。
>戦争関連の支出(機械製造や前線兵士用衣類の生産、燃料生産、ウクライナ戦争で戦う兵士ならびに死亡した兵士への支払いなど)は大幅に増加し、ウクライナ侵攻前はおよそ23%だったが、現在は40%近い。
>このところの消費ブームを後押ししている最大要因の一つが、一連の住宅ローン支援制度だ。
>新築向け住宅ローンでは、主要政策金利をはるかに下回る金利を設定した。2024年6月時点、住宅ローン金利は8%、政策金利は16%だった。
>政策金利と実際のローン金利のあいだに大きな隔たりがあることで、「新築住宅市場で過剰な裁定取引(アービトラージ)」が生じ、売り上げは記録的になった。
>ロシアの住宅ローン貸付額は2023年に前年比34.5%増となった。
>「活況を呈している不動産市場をあと押ししたのは、国によるそうした住宅ローン支援策です」
>「農業、防衛。石油とガス産業。こうした産業もみな、同じメカニズムで資金を調達しています。ウクライナ侵攻以前は、私たちがそうしたメカニズムを制限しようと努めていたのです。かつては事業ごとに例外的に行われるだけでした」