24/09/02 12:18:18.67 XfFAW6jr9.net
ドイツの州議会選挙で移民や難民に対して排他的な主張を掲げ、極右と批判される右派政党「ドイツのための選択肢」が、第1党となりました。ナチスへの反省から寛容さや多様性を重視してきたドイツで、極右とされる政党が主要な選挙で第1党になるのは初めてで、地元メディアは「将来世代への警告だ」などと大きく伝えています。
ドイツでは、旧東ドイツのチューリンゲン州とザクセン州で1日、州議会選挙が行われ、暫定の開票結果によりますと、移民や難民に対して排他的な主張を掲げる右派「ドイツのための選択肢」がチューリンゲン州で得票率32.8%と初めて第1党になりました。
ザクセン州では30.6%で、最大野党で中道右派の「キリスト教民主同盟」に次いで僅かな差で2位となりました。
一方、ショルツ首相の与党、中道左派の「社会民主党」は、チューリンゲン州での得票率が6.1%となり、州議会選挙として過去最低の結果だと伝えられています。
「ドイツのための選択肢」は、一部の政治家からナチスを肯定するような発言やイスラム教徒への差別的な発言などから極右と批判されてきましたが、移民や難民の増加やショルツ政権への不満を背景に票を伸ばしたとみられます。
ナチスへの反省から極右勢力に警戒感が強いドイツで、極右とされる政党が主要な選挙で第1党になるのは初めてです。
公共放送ZDFは、選挙が行われた9月1日は85年前にナチスがポーランドを攻撃し、第2次世界大戦が始まった日だと振り返ったうえで「政治的な事件で、将来世代への警告だ。有権者は極右への投票を気にしなかった」と指摘し、今後、ショルツ政権の成果が厳しく問われるとしています。
右派政党支部長「人々は変化を望んでいる」
チューリンゲン州で第1党となった右派政党「ドイツのための選択肢」のビョルン・ヘッケ党支部長は、選挙結果を受けて「傾向は非常にはっきりしている。人々はチューリンゲンで変化を望んでいる」と述べました。
そのうえで「ほかの政党に投票しても、EU寄りになり、気候変動対策が強化され、産業の空洞化を招き、移民が増え、多文化主義が進むだけだ。人々はいずれもこれ以上、望んでいない。チューリンゲン州での強力な結果で、人々は、ドイツとチューリンゲンでの産業の空洞化にノー、多文化主義にノーを突きつけたのだ」と主張しました。
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