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太平洋戦争で旧日本陸軍が使用した戦闘機の「飛燕」のレプリカが完成し、26日に浅口市で披露されました。
レプリカは、倉敷市でオートバイ部品の製造販売業を営む武浩さんが制作したもので、関係者が集まりテープカットが行われました。
旧日本陸軍の戦闘機「飛燕」は、太平洋戦争中におよそ3000機が生産されましたが、特攻作戦に使われるなどして、国内ではほとんど残っていないということです。
オーストラリアの収集家が出品した「飛燕」の実物を武さんがオークションで落札しましたが、機体はバラバラの状態でした。
このため、飛燕がどのような機体だったか広く知ってもらおうと、当時の写真や資料を参考にするなどして、約3年かけてレプリカを作り上げたということです。
戦争当時、実物の機体を操縦してパプアニューギニアで不時着し、その後亡くなった垂井光義さんの甥の長治さん(77)が訪れ、武さんからエンジンの破片を受け取りました。
レプリカを見た長治さんは「すばらしい機体を見せてもらいありがたい限りです。叔父も喜んでいると思う」と話していました。
武さんは「この機体を見て戦争について考えるきっかけになればと思う」と話していました。
「飛燕」のレプリカは実物とともに、4月29日から一般に公開されるということです。
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