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安倍晋三・元首相の母で「政界のゴッドマザー」と呼ばれた洋子さんが2月4日に死去した(享年95)。安倍家と親交が深かった政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。
洋子夫人は若い頃から父の岸信介・首相の選挙の応援に立ち、結婚してからは夫の安倍晋太郎氏(元外相)を支え、夫の亡き後は息子の晋三氏に総理の夢を託した。岸家と安倍家の政治的命脈を伝えていくことを生涯の役割と考えた人でした。
晋三氏が凶弾に倒れて安倍家の跡目がいなくなり、夫と息子が築いた安倍派が解散に追い込まれたのを見届けるように亡くなったのは政治の因縁、栄枯盛衰を感じます」
そして洋子さんの死で“安倍家の政治的宿命”から解き放たれたのがアッキーこと安倍昭恵夫人だろう。
昭恵さんは夫・晋三氏の死後、巨額の政治資金を受け継いで安倍派議員から“2代目ゴッドマザー”の役割を期待されていたが、政治に興味があった人ではないから、洋子さんが亡くなったことでようやく政治から離れることができるのではないでしょうか」(同前)
現在、昭恵夫人は東京と安倍家の地盤である山口を頻繁に行き来し、山口で有機農法の米作りに打ち込んだかと思うと、東京では歌舞伎町にたむろする「トー横キッズ」の支援イベントを主催するなど活動の幅は広い。
しかし、東京の安倍邸には昭恵夫人の所有分はなく、いずれ安倍邸を出て晋三氏から相続した下関市の家に移るのではないかと見られている。安倍家に近い関係者が語る。
昭恵さんが一番興味を持っているのはスピリチュアルの世界です。以前、世界こどもサミットで一緒に実行委員を務めた女性霊能者とは今も友達だし、最近は空海に入れ込んでいるみたいですよ。訪れる先々で、現地の占い師に占いもしてもらっているようです。
安倍家という“くびき”が取れたことで、そういった活動をもっと熱心に行なっていくのではないでしょうか。知人には、『自分のやりたいことを形にできる団体を立ち上げたい』と話していたそうですし、スピリチュアル関連の団体を作り、そのリーダーとなっていくのかもしれません」
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NEWSポストセブン 2024/02/09
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