23/05/28 07:32:42.45 XJ/Wbdxy0.net
植田総裁の講演内容(モーサテによる解説)
▪前提:フィリップス曲線
縦軸に物価上昇率、横軸に需給ギャップを取ると、
フィリップス曲線は右上りになります。
即ち、需給ギャップが改善するほど、
物価上昇率が上がるという関係が成立します。
物価安定に対する金融政策の波及経路は、
2つあります。
▪1.需給ギャップの調整
金利の上げ下げを通じて需給ギャップを調整し、
物価を目標水準に近付けます。
例えば、物価上昇率が目標の2%を下回っている
際は、金利を下げて、需給ギャップを改善させて
物価を押し上げます。
▪2.期待インフレ率(人々の予想)
期待インフレ率によって、フィリップス曲線は
上下にシフトします。
例えば、需給ギャップがゼロの際の物価上昇率は、
期待インフレ率が0%の場合は0%、
期待インフレ率が2%の場合は2%になります。
▪結論(期待インフレ率への働きかけ)
植田総裁が重視していると思われるのは、
2点目の期待インフレ率。現在の中央銀行は、
期待インフレ率を安定させるために、
政策決定とコミュニケーションを行う。