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東北地方の2例と似た飛行物体は2019年11月20日、鹿児島県内で目撃されていた。撮影した薩摩川内市の「せんだい宇宙館」の関係者は、米国が撃墜した中国の偵察気球と「うり二つ」と話す。
撮影した職員によると、午後5時ごろ、高度3000~5000メートルの上空を西から東に風に流されるように動いていた。銀色の風船状で、機器のようなものがつるされていた。大きさは直径10メートルほどに思えたという。
今回の気球の映像を見て「ようやく謎が解けた思い」と振り返った。
当時は南日本新聞社にも「星にしては明るすぎる。未確認飛行物体(UFO)ではないか」などの問い合わせが相次いだ。
鹿児島地方気象台によると、毎日2回打ち上げる観測気球と、19年の飛行物体との関係性はない。松尾進主任技術専門官は「目撃されたのが夕方ということで、午前と午後の8時半に打ち上げる観測気球ではないだろう」と話した。
県危機管理課は「県として分析するのは難しい。現時点で当時の飛行物体に対応する予定はない」としている。
南日本新聞 2023/02/07 07:08
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