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2022/12/20 08:22
高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市大穂)の敷地内に群生するススキが、 茅葺かやぶ き屋根の葺き替え材料として使われている。最先端の物理研究の場として、2008年には小林誠博士がノーベル物理学賞を受賞したことで知られるKEKだが、地域の「文化財保存」でも一役買っている。
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今月18日、やさと茅葺き屋根保存会(石岡市)メンバーとボランティア約40人がKEKを訪れ、1日がかりで約1ヘクタール分のススキを刈り、次々に束にしていった。県内2軒の茅葺き屋根に使われるほか、奈良・平安時代の役所跡とされる国史跡「平沢 官衙かんが 遺跡」(つくば市)内の復元建物でも活用される予定だという。
KEKの敷地は153ヘクタール。地下11メートルには電子と陽電子を衝突させて反応を研究する1周3キロの巨大な実験施設(加速器)があり、ススキの群生地はその上にある。このうち茅場になっている2・92ヘクタールについて、文化庁は2013年、文化財建造物の修理用資材の産地になる「ふるさと文化財の森」に設定している。
KEKで毎年ススキを刈る同保存会事務局の新田穂高さんは「市街地に近い場所で、ススキをこれだけまとめて確保できる茅場はほかにはなく、たいへんありがたい」と言う。KEK広報室の勝田敏彦室長は「地域の役に立つのはとてもうれしい。これからも協力していきたい」と話している。