22/12/15 18:52:05.76 FME5HZLS0.net
>>482
1783年6月、アイスランドのラカギガル火山で割れ目噴火が起こり、
世界的な寒冷化をもたらした。火山灰と二酸化硫黄などの有毒な火山ガスが、
長期にわたって放出された。この結果、アイスランド国内にいた4分の3の家畜が死に、
当時の人口5万人のうち、1万人が作物の不作により餓死したとされる。
大気に放出された火山ガスは、北半球の全域を覆った。ガスに含まれる二酸化硫黄は
大気中に存在する水と反応し、直径1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)より小さい
微粒子となる。これは「硫酸塩エアロゾル」と呼ばれ、太陽の日射光を遮る性質がある。
この結果、欧州では平均気温が約1度下がり、食糧不足が起きたほか、
米東部フィラデルフィアでも気温の低下が観測された。1783年は遠く離れた日本でも
全国的に厳しい不作となった。いわゆる「天明の大飢饉(ききん)」である。東北地方では
冷害による飢饉が発生し100万人規模で餓死者が出たと推計されている