22/12/06 19:10:11.48 UC3ox+GR0.net
>>331
なぜバターが簡単に足りなくなってしまうのか?
酪農制度の最も特徴的なものの1つである用途別価格とは、生乳を使ってどんな製品を製造するかその用途別に乳業メーカーの買取価格が異なるというものだ。飲用向けの生乳の買取価格が一番高く、チーズやバターなどの加工乳製品向けの生乳の買取価格は安い。
指定団体は酪農家の安定した収入確保のため,用途別価格に応じた生乳の用途別処理量(年間牛乳XXトン,バターXXトンなど)を乳業メーカーに要求する。乳業メーカーは独占供給者の指定団体の要求に従わざるをえないため、要求通りに用途別に生乳を処理することになる。
したがって乳業メーカーは消費者の需要変化、例えば牛乳よりもバターの需要が増加しても対応できない構造になっているのだ。
指定団体制度の問題は他にもある。指定団体は、酪農家にとってはほぼ独占の集乳業者となっている。そのため酪農家は、指定団体の提示する集乳手数料を支払うしかない。
また指定団体は地区ブロックの計画生産目標量を達成するため、各酪農家にそれぞれ計画生産量を与え、その量を超えて出荷すると実質的なペナルティを与えるルールも設けている。
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