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カトリックではキリストは神であると同時に人間。ロシア正教でもそれは基本的に同じ。だが三浦清美先生によれば、正教では人間としての面がより強調され、神と化した人間像がキリストに求められてきた。この独特な宗教感覚こそ、ツァーリを「神の代理人」とするロシア的統治者観の源だという。
この統治者観はプーチンにも引き継がれるとともに、現在のロシア国民にも受け入れられているのではないか、とのこと(以上、4月25日号『アエラ』)。三浦先生が言うように、プーチンによる侵攻が神に命令される感覚をもって国民に受け入れられているとすれば、一筋縄ではない根深い問題と思う。