[ここ壊れてます] .net
よろず~ 9/20(火) 10:40
阪神淡路大震災をキッカケに改修。広い共有スペースでイベントなどが行える。
Twitterアプリで「トランスジェンダー 銭湯」と検索をすると日々巻き起こる議論が見られる。熱い議論、銭湯だけに。
そんな温度の高い議題に真っ向から切り込んだ催しが、昨年11月に1日限定で開催されたのをご存じだろうか。LGBT(特にトランスジェンダー)に向けた銭湯「虹色銭湯」だ。性別に違和感がある人が水着などを着用して心の性の風呂に入ることができる。性別を移行中などで身体を見られたくない人への配慮から更衣室にはパーティションを設け、悪意のある人を防ぐため事前申し込み制などを取った試みは多くの当事者と応援者により遠方からの参加者などが訪れ成功した。
イベントを開催した兵庫県尼崎市の蓬莱湯は、音楽イベント、落語、哲学を語るイベントなどを定期的に行ってきた先鋭的な銭湯である。LGBTなどのジェンダー問題にもさぞ前向きだったのかと思いきや……
「ついこの前まで全く理解ができなかったんです。ここ1年でLGBTに対しての認識が大きく変わってきました」そう語るのは、蓬莱湯の女将の稲里美(いなさとみ)さん。
どういう経緯でイベント開催に至ったのか、なぜLGBTへの理解が深まったのか。話を聞くと、トランスジェンダーやLGBTの権利を無闇に守りたいのではなく、地域との共生とのバランスを見ながら思慮深く行動していることが分かってきた。
稲さんがLGBTについて考えるきっかけになったタイミングは3つある。
1つめは、セクシュアルマイノリティの団体から「お風呂に入るイベントを開催したい」という連絡があったこと。
「LGBTを知らない状態でイベントを開催するのは無責任だと感じたので断りました。ただ正直言うと、LGBTを理解しようとしない前時代的な考え方を持っていました。いわゆる、親からもらった身体を……みたいなやつです」
2つめは、旧知の友達が男性から女性の格好になっていたこと。今まで別世界だったLGBTが身近に感じられたそう。ここで勉強の必要性を感じたらしい。
そして最後のきっかけが、昨年に偶然近所の施設でトランスジェンダー女性と出会ったことだ。反射的に「LGBTについて知りたいんです」と勇気を出して伝えると話が弾み、尼崎にあるLGBTの団体「MixRainbow」を紹介されたのだという。
「LGBTを全く知らない状態だったので、失礼な事を言ったかもしれません。ただ、そこで出会った人は皆優しく教えてくれました。最初は単に勉強という感じで臨んでいましたが、話す中で辛い現状なども知るところとなり、徐々に理解が深まっていきました。性別を変える事に対してこちらの普通を押し付けるのも違う事だと思えるようになってきましたね」
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