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自然科学系の学術論文のうち、注目度が最も高い上位1%の論文数で、中国が米国を抜き世界1位になったことが9日、文部科学省科学技術・学術政策研究所が公表した報告書「科学技術指標」で明らかになった。中国は昨年、全論文数や上位10%の論文数でも1位になっており、担当者は「中国は論文の責任著者数でも1位で、研究をリードする面でも存在感がある」と述べた。
同報告書は、日本と主要国の科学技術活動を、研究開発費や人材、論文、特許出願数などから分析。2005年以降毎年公表されている。
22年版によると、国・地域別の上位1%論文数(18~20年の平均)で中国は27.2%を占め、米国の24.9%を抜いて初の1位となった。全論文数、上位10%の論文数も1位だった。
日本は全論文数が5位、上位10%が12位、上位1%が10位で、昨年(17~19年の平均)よりいずれも順位を下げ、低落傾向が続いている。
一方、2カ国以上への特許出願数(15~17年の平均)では日本が世界1位を維持。ただ、中国がシェアを伸ばす中、情報通信技術や電気工学分野で日本のシェアが縮小しているという。
2022年08月09日21時11分
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