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厚生労働省は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンについて、10月にも
接種を始める検討に入った。使用するのは、従来株に加えてオミクロン株「BA・1」に対応
した2価ワクチンとする。8日に開かれる予防接種・ワクチン分科会の審議を経て正式に決定する。
現在のワクチンは、オミクロン株や派生型への効果が従来株に比べ低いとされ、ファイザー社
とモデルナ社がオミクロン株に対応するワクチンを開発している。7月下旬から国内での扱いを
専門の検討会で議論していた。
国内ではほぼ置き換わった派生型「BA・5」に対しても感染を防ぐ抗体量の上昇が見込まれる
ことから、厚労省は当面、従来株とオミクロン株の「BA・1」に対応する2価ワクチンの接種を
進めることにした。両社から9月中に輸入が始まる見込みで、無料で接種を受けられる。
厚労省は既に、2回接種を終えたすべての人を想定し、準備に入るよう自治体に促している。
欧州医薬品庁(EMA)は7月、オミクロン株対応ワクチンについて「(BA・1、BA・5など)
オミクロン株の亜系統によって大きな差があるとは認識しておらず、現時点で絞り込みは
していない」との見解を示し、BA・1対応型のワクチンの評価を始めた。
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