22/08/04 06:35:58 alrUvYks0.net
高温+多湿で進む気象の極端化
先ごろ全米科学アカデミーの紀要に載った研究によれば、気候変動の影響を測る指標として気温ばかりに注目するのは正しくない。
むしろ大気中に含まれる水蒸気量の変化も考慮すべきだという。
なぜなら温室効果ガスの排出による「地表温度の上昇は地表の水分の蒸発を加速させる」からだ。
また「気温の上昇に比例して飽和水蒸気圧は上がるから、大気が温かくなれば、それだけ多くの水蒸気を保持できる」という。
この論文の執筆に加わったカリフォルニア大学サンディエゴ校の気候学者ビーラバドラン・ラマナタンによれば、極端な異常気象で生じるエネルギー量と大気中の水蒸気量には一定の関係がある。
「気候変動を促す原動力は2つある。気温と湿度だ」。
ラマナタンはAP通信の取材に応えて、そう語っている。
「今までは気温の測定だけを温暖化の指標としてきた」が、実は湿度の上昇が異常気象の極端化(洪水や嵐、干ばつの被害の甚大化)につながっている可能性が高いという。
(ニューズウィーク 2022年2月22日号)より