22/05/27 07:57:09.77 fJNzmoVW9.net
※5/26(木) 20:30 神戸新聞NEXT
昨年11月、ハイキング中に登山道の女子トイレから出た彩乃さん(50)=神戸市=は、入ろうとした女性と鉢合わせた。困惑した顔を見て、慌てて説明した。
「あ、ごめんなさい。トランスジェンダーです」
男性に生まれ、20歳を過ぎて男子トイレに入ると「なんか違う」と感じるようになった。女性用はホッとする。日常的に使ってもトラブルにならなかった。
そんな中、大阪市の商業施設で今年1月、「戸籍は男性、性自認は女性」とする客が女子トイレを使い、大阪府警に建造物侵入容疑で書類送検される。ひとごととは思えず怖くなった。
ただただ一人の女性として暮らしたいだけ。でも、警察沙汰になりかねない。それからは「誤解を与えるきっかけを自ら増やす必要はない」とできるだけ多目的トイレを選んでいる。
車いす利用者らへの後ろめたさはあるものの、なるべく波風を立てたくない。性別を問わない「オールジェンダートイレ」も各地にできつつあるが、マイノリティーと周囲に公然と明かすようで使いにくい。
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男か、女か-。私たちの社会は、体の性と性自認が同じ「シスジェンダー」を前提に、多数派の価値観を「当たり前」としてきた。尼崎市のアウティング(暴露)問題を検証したワーキングチームは、その暴力性を強調する。LGB