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オウム真理教を支えた関連企業の数々。PCショップ、飲食店、薬品会社も…
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海外にも進出! 組織拡大を支えたビジネスの実態とは?
広大な土地を取得しサティアンを建設したり、ロシアからヘリコプターを購入するなど、当時のオウムには潤沢な資金があった。その資金は信者からの寄付、寄進だけではなく、飲食店やパソコンショップなど、関連企業による売り上げが大きかったといわれている。オウム事件当初、取材を続けた新聞記者に聞いた。
「信者が店員なので人件費はほぼなし。そのため他店より安く提供しても、利益率が非常に高く、儲かった。飲食店やパソコンショップはオウムの資金源、ヨガ教室はオルグの窓口と公安も認識していました」
では、店で販売されていた商品はどんなものだったか。実際に購入経験があるIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に聞いた。
「売られているモノが安かったのは確かですが、他店と比べて格段に安かったわけじゃない。せいぜい数百円単位ですね。性能的にもそこまで高スペックではありませんでした。しかし、当時はまだパソコンが高価で、『1円でも安く買いたい』というユーザーからは人気だったようです。オウムのパソコンはすごかったというのは、ちょっと尾ひれがついてますね」
とはいえ、店内はいつも盛況。
「’95年当時のパソコン業界では、知識のある店員が非常に貴重な存在でした。その点、オウム系パソコンショップの店員の知識は、高学歴の信者が多いせいか、最先端かつ豊富。『オウム直営店らしい』という噂が出ていても、客足が途絶えることはなかったですね」
高学歴を取り込む戦略は、シノギを回す上でも重要だったのだ。