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密輸対策に新展開! ウナギの闇は解決するのか?
輸入稚魚に依存する日本
私たちが食べるニホンウナギは、ほとんどが稚魚から養殖されたものだ。
実は、養殖池に入れる稚魚は海外で取れたものを輸入しているものも多い。
最も割合が多かったおととしは、実に75%あまりが輸入されたものだった。
貿易記録では、日本に輸入される稚魚のほとんどが香港からのもので、財務省によると、昨シーズンは輸入量の92%余り、その前のシーズンは、98%余りが香港からだった。
この日本に輸入される稚魚が、大きな問題をはらんできた。いわゆる「香港ルート」だ。
実は、香港で稚魚の漁獲は行われていない。
多くは、台湾から香港に密輸出されたもので、それが香港産として日本に送られていて、これが、「うなぎロンダリング」だと、指摘され、批判されているのだ。
「うなぎロンダリング」の背景には、日本と台湾の双方が行ってきた貿易規制がある。
ともに国内で「ニホンウナギ」の稚魚を捕獲して養殖してきた日本と台湾は、かつては、お互いに稚魚を輸出し合って融通しあっていた。
しかし、産業保護を理由に、日本が昭和51年に輸出を規制、台湾側も平成19年に輸出を規制している。
「うなぎロンダリング」は、この規制をかいくぐるように行われている。
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