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- 暇つぶし2ch3:Egg ★
22/01/09 07:50:17.92 TqM7XJO59.net
もう一つの仮説の存在
地球内部は一様に高温ではなく、冷たい箇所もあるから「地球内部には高温の熱の流れ(高熱流)の道があり、熱の流れ先の岩石が膨張して破壊されることで地震が起きる」と角田氏は考えた。
 米国地質調査所(USGS)が2012年から地下660kmまでの地震のデータを公表するようになったことで角田氏はさらなる知見を得た。
 USGSが公表する以前は地下400kmまでの地震しか把握できなかったが、それよりも深いところで発生する地震の動向がわかったことで、角田氏は深発地震(地下410~660kmで起こる地震)と地表で起きる大地震との相関性があることに気づくことができたのだ。
 角田氏が提唱する地震発生のメカニズムの詳細は『徹底図解 メガ地震がやってくる! 』を参照してほしいが、そのポイントは以下の3点だ。
 1.地球の外核(地下2900km)から高熱流(2200~5000度)が下部マントル(地下2900~660km)の中を湧昇し、上部マントルの遷移層(地下660~410km)に到達すると、高熱によって遷移層の岩石が割れて深発地震が発生する。
 2.その後アセノスフェア(地下300~1000km)が高温(1000度)となり、地殻(地表から地下40kmまで)中のマグマが地表に達する。
 3.地表には、(1)南太平洋のタヒチ~フィジー諸島と(2)東アフリカの2か所に高熱流の吹き出し口がある。南太平洋の吹き出し口からアジアに向かうルートがあり、このルートを通って日本の近くに高熱流が到達すると火山が噴火し、地震が発生する。
 以上が、角田氏が提唱する地震発生のメカニズムだが、前掲書の企画編集者である前田和男氏が過去30年間のデータを調べたところ、地震予知につながる可能性が見えてきた。
1年以内に大地震の起こる確率は80% 
それによれば、「地下410~660kmのでマグニチュード5.5以上の深発地震が1カ月に5回以上連続して発生すると、1年以内に環太平洋地域でマグ二チュード7以上の大地震が起きる」確率はなんと80%を超えたのだ。
 さらに日本及び日本近隣(オホーツク海や千島列島などの極東ロシア)でマグニチュード6超の深発地震が発生すると、日本で大地震が発生する可能性が格段に高くなることもわかっている。
 直近の状況を見てみよう。
 昨年、2021年4月と10月の2度にわたって、マグニチュード5.5以上の深層地震が5回以上連続して発生している。
 同8月に小笠原諸島(福徳岡ノ場と西之島)で大規模な火山活動が起きた。
 同9月13日には、東海沖の地下370kmでマグニチュード5.8の地震が発生、また同29日に石川県日本海沖の地下364kmでマグニチュード6.1の深発地震が発生している。
 過去30年のデータ分析が示唆しているのは、今年中に日本でマグニチュード7以上の大地震が起きる可能性が高いということだ。
 首都圏と近畿圏で地震が多発している場所などを前掲書に記載したが、今年起きる可能性が高い大地震の震源地については分析を進めている最中だ(角田氏からの見解がまとまった段階で改めてお知らせしたい)。
異なる仮説が生み出す地震予知のイノベーション
 
もちろんここまで論じてきた大地震発生の条件は、研究・分析が十分とは言えない「仮説の卵」に過ぎない。
 一方でこの仮説の強みは、地震学の知見がなくても地震予知の確立作業に参加できる点だ。なぜならUSGSへのデータベースには、誰でもアクセスできるからである。
 「仮説の卵」に興味を持っていただいた方々が、深発地震と地表で起きる大地震の関係を様々な角度から分析していただければ、精度の高い地震予知の方法が必ず見つかるものと筆者は確信している。
 イノベーションとは、常識にとらわれない姿勢から生まれるものだからだ。


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