21/10/18 23:20:42.30 jSGokc8c9.net
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佐田岬半島沖の豊後水道が主漁場で、愛媛が2008年から10年連続全国一の水揚げ量を誇ったタチウオが今年、記録的不漁となっている。
三崎漁協(伊方町)では水揚げ減少が続き、20年度は10年前の約86%減と過去最低。
今年は現在漁の最盛期を迎えているが、昨年度をさらに下回る見通しだ。原因は海の環境変化や乱獲との指摘もあり、三崎漁協は資源保護のため
自主的に禁漁期間を設けているが、改善の兆しはない。
漁業者からは国、県主導の資源管理計画策定を求める声が出ている。
「全然おらん。幻の魚や」。漁船で約100本の釣り針を引く三崎漁協の漁業堀田好文さん(52)が海を眺めて嘆く。
同漁協では銀皮に傷を付けない釣り漁が主体で、皮にもうま味が残るといわれる主力魚種。
「ここまで釣れんことは今までにない。10年前までは1日30~40箱(1箱約5キロ)釣れよったんが、今年はよくて2、3箱。去年の激減で今年こそはと思ったけど、もうけにならん」
県水産研究センターなどによると、タチウオは瀬戸内海や宇和海、九州沿岸海域を周遊しつつ、3~11月の産卵期に主に豊後水道沖で産卵するとみられ、春と秋が特に多い。
釣り漁で県内一の三崎漁協では売り上げ全体の約2~3割を占め、11年度には141トンの漁獲があった。
しかし長期的な減少傾向に加え、19年度はクロサバフグに漁具を食い切られる被害を受け96トン、20年度は被害が少なかったにも関わらず20トンと、
記録が残る04年度以降最低に下落した。21年度は9月30日現在で2373キロと、前年度をさらに下回るペースという。
豊後水道には許可を得たまき網漁船が八幡浜、宇和島、愛南などからも参入しているが、同様の傾向。
11年度に1593トンを取り扱った八幡浜市営魚市場(八幡浜市沖新田)でも激減している。
19年度207トン、20年度は前年度比65%減の73トンと、過去10年で最大の下落幅となった。
県全体でみると20年度約400トンと、10年前のおよそ6分の1に落ち込んでいる。