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道路族トラブルから「村八分」と「集団監視」がはじまった…「歪んだ正義感」に追い詰められた京都の夫婦
弁護士ドットコム 2020年06月07日 09時31分
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(中略)
騒音は、近隣住民トラブルの中でもトップで、道路族問題でもまた主要のトラブルでもある。
現在、道路族問題で、近隣住民と民事で争っている京都府に住むパート主婦、角谷綾子さん(45歳、仮名)の担当弁護士でもある
豊福誠二弁護士に訴訟のこと、騒音トラブルについて話を聞いた。(ルポライター・樋田敦子)
●住民は書類送検、略式起訴で罰金30万円
おさらいしておこう。道路族トラブルに関して、筆者はこの「弁護士ドットコムニュース」で過去2回にわたり執筆した。
その2回目に登場したのが、前出の角谷さんだ。「もう少し静かにしてくれませんか」と一言注意したばかりに、
8年間にわたって近隣からの騒音に悩まされ、村八分で嫌がらせを受けていた。
8年ほど前から相談を受けてきた豊福弁護士が言う。
「角谷さんから相談を受けたとき、初めは信じられませんでした。騒音問題はよくある近所トラブルなのですが、
促されて角谷さんが撮影していた動画を観ると、想像以上にひどい嫌がらせを受けている様子が分かりました。
玄関をのぞき込んで、因縁をつける極道者のように体を揺らせて立っている男性。ひどい中傷の言葉もありました。
いい大人がこんなに子どもじみたことをするものかと、とにかくびっくりしたのです。
嫌がらせをされている角谷さん一家のためにも解決しなければいけないと思い、とにかく証拠を集めるように言いました」
隣人からの嫌がらせがどんどんエスカレートしていく中、証拠もかなり集まり、
2017年3月、角谷さん夫妻は、京都府警に迷惑行為防止条例違反で、嫌がらせの中心人物の男性を告訴した。