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養母は奥本が結婚の際に自衛隊を辞めたことと、結納も挙式もしなかったことに強い不満を抱いていた。
そして事あるごとに「自衛隊を辞めた時からあんたは気に食わん」「結納も結婚式もしなかった」と奥本を面罵した。
奥本の実家はよく米や野菜を送ってくれたが、養母は「お前の家族は何もしてくれん」と言い、
奥本の両親が福岡から訪ねて来た時も家に上げるのをいやがった。
養母のそんな仕打ちに対し、忍耐強い性格の奥本はひたすら我慢し続けた。
ただ、養母との衝突を避けるため、当時は会社が終わっても車の中で過ごし、帰宅時間は夜の10時、11時になるという生活に陥った。
一方で朝は土木作業員ゆえに4時、5時から現場に出なくてはならず、睡眠時間を削られた奥本は心身ともに疲弊していった。
そして事件の6日前、事態を最悪の方向に向かわせる、ある事件が起きる。
きっかけは、些細なことだった。長男の初節句を福岡と宮崎のどちらでやるかをめぐり、養母が実家の両親と対立。
感情が高ぶった養母は、奥本の頭を何度も殴りつけてきた。
「部落に帰れ。これだから部落の人間は」「離婚したければ離婚しなさい。慰謝料ガッツリ取ってやる」
殴られながらそう罵倒され、奥本はとうとう緊張の糸が切れてしまう。