21/10/03 19:25:08.05 mgoI/dOY0.net
会社は株主のものという間違った発想で、時価総額至上主義が横行
洗脳された経営者たちは、「会社は株主のもの」と主張し、なるべく短い期間に株価を 吊り上げる
ための即効手段だけを追求してきました。その象徴がROE(株主資本利益率)の 重視です。
ROEというのは、株主が投資したお金をどれだけ効率よく活用しているかを 見る指標であって、
決して目標にはなりえません。ところがROEは株価と相関関係を 持っているので、ROEを上げる
ことが目標と勘違いする経営者をたくさん作ってしまいました。 手段と目的が逆転したともいえます。
ROE=当期純利益/株主資本(株主資本-負債)×100で計算します。今のアメリカでは、 ROEを引き上げる
ことが優れた経営者だと評価されるようになってしまったため、分子つまり 利益を大きくするよりも、
分母を小さくする経営者が続出しています。分母を小さくするには、 従業員を解雇したり、工場を
売却して生産を外注化するなどの手段を講じるのが手っ取り早い。 こうした経営者の多くは、自らの
使命を果たしていると信じ込んでいるかもしれませんが、 そのうちに会社も社会も疲弊していきます。
こうした環境では、長期的な研究開発投資などは当然ながらできません。IT業界もこの 「短期間に
株価を上げなければいけない症候群」といった病にかかっていますので、 私自身は、もはや
画期的な技術は今後はアメリカからは生まれないなとみています。 日本はまだアメリカほど時価総額
至上主義に毒されていませんし、長期の研究開発投資に 意欲的な企業も多い。改善、改良の
意気込みも衰えていないので、大きな可能性を秘めて いると思います。
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