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町井久之(本名は鄭建永)は白河の次に六本木をてがけた。
六本木にあった複合ビル、TSK・CCCターミナルビルは暴力団「東声会」のトップとして知られ、レジャー開発などを手がける「東亜相互企業」を経営する在日韓国人の町井久之(本名は鄭建永)により、
1966年に完成し町井の自宅がおかれていた「東亜マンション」と同じ敷地内に「現代人の憩いと対話の場所を実現するため」として建設され、1973年7月11日にオープンした。
建設資金は、東亜相互企業が韓国外換銀行の支払い保証約60億円の信用保証を受け、
日本不動産銀行(後の日本債券信用銀行、現在のあおぞら銀行)より約54億の借款を受けることにより調達した(その内の21億円が建設関連費に回され、
33億円を那須高原・白河高原の総合開発事業につぎ込んだ)が、最終的に建設費は建設会社に払われないままであったと伝えられている。
なおTSK・CCCは、町井が自らの生業としていた「東声会」などの非合法活動から決別し、
「東亜相互企業会長」という「表の社会の成功者」として振る舞うことを演出することを主な目的として建設されたこともあり(フロント企業)、
東声会構成員は、TSK・CCCのオフィス棟に置かれていた東亜相互企業とそのグループ企業のオフィスに出入りすることが固く禁じられていた。
「Celebrity Choice Club」
元暴力団関係者が経営しているにもかかわらず、オープニングレセプションは読売新聞社の渡辺恒雄(その後同社会長)が
運営委員を務め、司会は後に参議院議員となる女優の山口淑子が務めた。
さらにゲストとして
町井の後見人の児玉誉士夫と親しい岸信介元首相や園田直衆議院議員などの政界人や、岡田茂三越会長などの財界人、
三田佳子などの芸能人から各国の特命全権大使までが駆けつけた。
また、デビ夫人が店をだしていたこともある。