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『データで読み解く「生涯独身社会」』(宝島社新書)
1つ目に指摘しておきたいのは、男性のほうが「婚活」にあたって女性よりも悠長に構えていることです。
2015年国勢調査結果を見ると、20代前半では約9割の女性が婚歴がない(以下、未婚と表記)のですが、20代後半ともなるとその未婚率は約6割、30代前半では約3割にまで縮小してしまうのです。
その一方で、30代前半の男性の約半数が未婚のままなのです。
2つ目に指摘しておきたいのは、「年の差婚」の難易度の高さについてです。
「男性は妊娠・出産しないので、婚期が遅くなっても問題ないのでは?」と考えている人も少なくないのですが、実際に統計にもとづくリアルデータを見ると「夫が妻よりも7歳以上年上の初婚同士カップルの結婚」は全体の約1割。つまり、30代後半の男性が20代の女性との結婚を望んだり、40代の男性が30代前半の女性を求めたりする場合には、この約1割という「希少枠」に切り込んでいくことになるのです。
若い女性に執着し続けたまま男性が年齢を重ねてしまうほどに、成婚は発生確率的に至難の技となります。
3つ目に挙げられるのは、いわゆるモテ男性による、<女性の独占>が起こっていることです。
つまり、女性から人気のある「モテ再婚男性」が、初婚の女性と結婚を繰り返した結果、統計上男女の未婚者数の格差が生じているのです。
天野 馨南子 : ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー