21/08/22 12:27:30.71 hSJ4fH0c0.net
>>662
帝国主義による収奪というのは、その後半においては幻影
18世紀までの帝国主義は明らかに黒字だったけど、19世紀から20世紀にかけてマクロ的には赤字転落していってる
これは前近代的な収奪が、植民地側の抵抗の強まりによって難しくなったことに加え、
投機的な植民地投資の増加によって、回収の見込みの薄い資本の流出が甚だしくなったことが原因
それでも帝国主義が継続されたのは、一部の既得権益者の政治力が強かったからだね、インド絡みの利害関係者とか腐敗まみれだもん
英国病というのも、幻影とまでは言わないが過剰に喧伝されたもので、
取り立てて70年代以後の英国の成長率が他の西側先進国と比べて低かったわけでもない(そしてサッチャー改革が、取り立てて成長率を改善したわけでもない)
19世紀の英国と21世紀の日本の違いは人口動態だけ、と言うのはさすがに乱暴なのだが、
長期デフレによって生まれた歪を、いかにソフトランディングさせていくかにおいて、参考になる部分はあると思うよ