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日常に潜む放射性物質の影:原発事故と福島のいま(1)
東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から、2021年3月11日で10年。東北の復興に向けた取り組みは進められてきたが、人々の不安と苦しみは10年前の記憶と同じく消えることはない。そして福島では、いまも目には見えない放射性物質の存在が人々の心と体をむしばみ続けている(全3回の第1回)。
現在35歳の飯田は、地元の海や森に子どもたちを積極的に連れていくことはない。食品だってどれを買ったらいいか悩んでしまう。それでも、わが子を放射能から完全に守ることはできない。その証拠に、放射能は子どもたちの尿にまで含まれているのだ。
「息子とわたしで普段の食事で異なるものが何かと考えると、給食などでしょうか」。買うものに配慮しているにもかかわらず、9歳の息子の尿に含まれるセシウムが自分の2.5倍の濃度だったという事実に戸惑いながら、彼女はそう話す。「外で遊ぶときに触る土からかもしれません。あるいは、子どもは代謝が速いから排出する量も多いのでしょうか? わたしにはわかりません」