21/06/29 20:56:54.82 RDboJ3+g0.net
○ワクチンの接種対象者の選定について
予防接種の役割と接種対象については、次の①~③の考え方がある。
①防疫的立場(感染拡大の防止を重視)
②医学的立場(生命・健康に対する被害の軽減を重視)
③保安的立場(社会機能の維持を重視)
現状のワクチン接種対象の優先順位は、(1)医療従事者等、(2)高齢者となっている。
上記①~③のどれに重点を置いて、これらをどのように組み合わせるかは、それ自体
高度の専門的技術的な問題であるところ、接種対象の選定については、保安的立場(上記③)に
重点を置いて、医療従事者等が最優先とされており、医学的立場(上記②)に重点を置いて、
それに次ぎ高齢者が優先とされている。
そして、医療従事者等と高齢者へのワクチン接種に次ぐ対象者の選定としては、
医学的立場(上記②)に重点を置いて、基礎疾患を有している者を優先としつつ、
対象者の年齢を一定範囲に区切って、順次引き下げていく方法が一般的と思われる。
もっとも、自治体によっては、これらに次ぐ対象者の選定として、防疫的立場(上記①)に
重点を置いて、若い世代に対するワクチン接種を優先しようという動きがあるほか、
保安的立場(上記③)に重点を置いて、警察や消防などのエッセンシャルワーカーに対する
ワクチン接種を進めるという動き、子供を保護するという立場から子供と接する機会の多い
教職員や子供そのものに対するワクチン接種を進めようという動きもある。