21/06/23 14:14:05.70 ndj41zQ+9.net
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東京オリンピックまで23日で残り1ヵ月。観客の上限は、収容定員の50%以内で最大1万人となりました。
一方、「争奪戦」を経てチケットを購入した人の中には、観戦に「行かない」と決めた人もいます。
1963年、12月。
名古屋市内に出来た長い行列のお目当ては、翌年に行われる東京オリンピックの入場券でした。
時は流れ、再び巡ってきた日本での開催。
チケットはインターネットなどで販売され、2019年6月の抽選結果当日には、アクセスが殺到しました。
100万人以上が順番待ちの状態になるなど、日本中がオリンピックの高揚感に包まれていました。
感染拡大が収まらない中、東京へ行っていいものか…
1年の延期を経て、開幕まで残り1ヵ月。
チケットを持つ人は今、何を思うのでしょうか。
「そのときはすごく嬉しかったけど、今は複雑な気分ではあります」
名古屋市に住む男性。小学生の息子と一緒に見に行く予定でした。
当選したチケットは前回のリオオリンピックでメダルラッシュのレスリング。
日本勢のメダル獲得が期待される種目だけあって、喜びもひとしおだったと言います。
「五輪というものを1回、息子に見せてあげたいと思って。どの競技でも良かったのですが、
金メダルの瞬間を一緒に見ることができるのかなと思っていました」
しかし、感染拡大が収まらない中で、息子を連れて行っていいものか頭を悩ませています。
そんな男性の元に、6月15日、届いた1通のメール。
メールには、6月中旬に発送予定だった紙チケットが、観客上限の方針が示されていないことを受け、
発送見合わせになると書かれていました。
未だに座席位置すら分からないといいます。
「今の状況ではきついと思うけど、できれば開催してほしいです。どんなチケットなのか見たいです」(小学生の息子)
「再抽選の件はいいんですけど、本当に観客を入れて見られるのかどうかという心配はあります。
一生のうちに日本で見られるのは今回だけなので、可能なら行きたいです」
観戦に「行かない」と決めた人も
東京オリンピックのチケット(資料)
一方、観戦に「行かない」と決めた人もいます。
「今はもう行きたくないです。東京に行く移動もありますし、安心して見られないというか…」
趣味はカヌーという、岐阜県美濃市に住む女性。
マイカヌーは10年以上一緒に過ごしてきた相棒です。
もちろん、応募したチケットはリオオリンピックで、愛知県豊田市出身の羽根田卓也選手が銅メダルに輝き、
一躍注目を集めたカヌースラローム。
「世界のスラローマーが集まるので本当に楽しみにしていました。トップレベルの神業を見たいなと」
2019年には、東京都江戸川区に完成したカヌー会場での一般向け体験会に参加。
本番の空気を肌で感じ、開催を心待ちにしていました。
「想像していた以上に激流だったので、こんなところでスラロームのレースをするなんてすごいなって。
あの流れの中で下るだけでもすごいと思いました」
「オリンピック前にはワクチンを打てるのでは」。そんな期待を込めてキャンセルはしませんでした。
「いま、みんな気持ちがバラバラだと思うんですよ」
ところが、ワクチンの接種状況や東京の人出を見て、今春の第3波の頃には観戦を断念することを決めます。
「今、皆気持ちがバラバラだと思うんですよ、国民もそうだし、選手の方もそうだと思うし…」
今後、払い戻しの案内があり次第、チケットを手放すと言います。
「みんなが本当に楽しみにしていた五輪なのに、観戦がそんな広がらなくて形的には五輪が成功したとしても、
いろんな人がもやもやを残したまま終わると思うんですよ。五輪自体の誰が主役とか誰のためにっていうのが
すごく置き去りにされている感じがします」