21/06/03 23:16:43.16 91JXwxyK9.net
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
福井県立大学生物資源学部の伊藤崇志教授らの研究グループが、植物のクズに含まれる成分に皮膚細胞の老化を防ぐ効果があることを突き止めた。
今後、皮膚の老化を抑える健康食品の開発などにつなげたいとしている。研究成果の論文は、米オンライン科学誌に掲載された。
クズは根から取れるでんぷんが、くず粉や漢方薬に利用される。
ただ繁殖力が強いため、巻き付いた木を腐らせたり、他の植物の生息環境を奪ったりして生態系のバランスを崩すとして、最近は駆除されることが多い。
数年前から細胞の老化を予防したり、老化した細胞を壊したりする成分について研究していた伊藤教授らは、広い範囲で生息しているクズに着目。
クズに多く含まれるイソフラボンの一種「プエラリン」が、皮膚細胞の老化抑制に作用するかを調べた。
実験では、皮膚の一番外側の表皮の下にある真皮の成分をつくる「線維芽細胞」を使用。
細胞が老化し始めたところでプエラリンを混ぜた培養液をかけた。
72時間後、プエラリンなしの培養液をかけたものと比べ、プエラリンをかけた方は老化した細胞が6割程度に抑えられることが分かった。
今後はより詳しいメカニズムを調べ、表皮細胞などでも効果を確かめる予定。臨床試験にもつなげたいとし、伊藤教授は「線維芽細胞は肺や心臓にもあるので、
皮膚以外でも効果が期待できるかもしれない」と話している。