21/05/12 06:47:01.19 hWmOaGlS9.net
強力かつ短期間という触れ込みだった3度目の緊急事態宣言が、案の定延期されることになった。
宣言当初から前2回ほどの効果は見込めないのではないかという予測があったが、それが的中した格好である。
エビデンスも法的根拠も曖昧なまま、行動に制限をかけられ、商売を邪魔された国民には不満が溜まり続けているのではないだろうか。
もちろん人流を抑えたいという考えには一定の合理性があるのかもしれない。しかし問題は、政府や自治体からのメッセージが人々の心に届いていないということだ。そもそも「正しいこと」を言えば、人がその通りに動くというのであれば、この世からは犯罪はなくなる。教育で悩む親もいなくなるし、「ドラゴン桜」も1話で完結するに違いない。
“励ましの言葉”が「やる気を奪う言葉がけ」になることも
緊急事態宣言への世間の反応を見る限り、日本のリーダーとされる人々の言葉には、国民のやる気を起こさせる力が欠けていると言われても仕方がないのではないか。
正しいことだとわかっていても、それをやり続けられる人ばかりだとは限らない。
我慢したほうがよいとわかっていても、我慢できない人がいる。
それを前提に、言葉を発する必要があるのだが、そうした人の心への理解に欠けているのだ。
70万部超のベストセラーとなった話題の書、『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治・著)の続編、『どうしても頑張れない人たち』には、そんなリーダーたちに重要な示唆を与えている章がある。
「やる気を奪う言葉と間違った方法」(第4章)である。
著者の宮口氏は、少年刑務所などで問題を抱えた子どもたちの指導にあたってきた。そうした子どもたちの多くは、「頑張らない」のではなくて「頑張れない」という性質を持っていたという。
こうした子どもたちの教育に携わった経験をもとに、宮口氏は大人と子どもとの間、あるいは会社の中での上司と部下など、一般的なコミュニケーションにおいても注意すべき言葉づかいを紹介している。
非行少年、勉強ができない子ども、あるいは仕事の壁にぶつかっている部下に人は安易に励ましの言葉をかける。しかしそれは時に相手の「やる気を奪う余計な言葉がけ」になっているというのだ。
そして、ここで具体例としてあげられているいくつかの言葉は、どこかこのところの総理や都知事の言葉と重なる。(以下、引用はすべて『どうしても頑張れない人たち』から)。
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5/12(水) 6:15配信