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在来種を脅かす存在として駆除が進むブラックバスだが、一部はおいしく活用されてもいる。
バスの天丼が人気なのが、滋賀県立琵琶湖博物館のレストラン「にほのうみ」。バスとビワマスの天ぷらがのった「湖の幸の天丼」は、多い月には約1000食が出る。脂がのったバスの身は弾力があり、臭みは全くない。甘辛いタレがよく合い、ご飯が進む。
秘密は丁寧な下処理だ。臭みの強い内臓と皮を取り除いた切り身を沖島漁協から仕入れ、よく洗ってハーブ塩をまぶす。店長の奥長浩さん(49)は「タイやスズキにも似た、おいしい白身です」と胸を張る。
同館によると、下処理の難しさはあるが、バスもブルーギルも淡泊でくせがない味わいが特徴。フライやムニエルといった油を使った料理や、中華など濃い味付けに好適という。
活用は、その他の用途にも広がる。兵庫県姫路市の皮革製品会社「コードバン」は2017年、バスの皮を使った財布を発売した。独特のうろこ模様と光沢がバス釣り愛好者らに好評で、年間約200個が売れる。
バス釣りが趣味で毎週のように琵琶湖を訪れる社長の新田芳希さん(50)が「身は食べても皮は捨てる」と聞いたのがきっかけだ。臭いの強いぬめりを落とす処理方法を工夫し、製品化に成功した。より自然の風合いにしようと、今年は琵琶湖の水草を使って染めた新商品を29日から受注生産する。
「ただ、駆除により減らす方向にあることを忘れてほしくない」と、琵琶湖博物館の担当者は話す。いつまでも提供が続くということは、それだけ本来の生態系の回復が遅れることを意味する。「琵琶湖のバスを食べられなくなる環境が理想。活用は、外来魚へのせめてもの罪滅ぼしなのです」
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2021年4月19日 12時25分
読売新聞オンライン
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