21/04/16 18:52:30.13 IDR3ohdd0.net
『魏志』
国々は、山々の間や海上の島に散らばっていて、城郭を築くことがない。
諸国の都には主帥がいるが、統一はされていない。
国の都ごとに一人を立てて天神を祭る司祭とし、天君と名づけている。
土地は肥沃で五穀や稲をつくるのに適し、蚕を飼い絹をつくる。
大きさが梨ほどある大きな栗を産する。
尾の長さが5尺あまりの尾長鶏がいる。
人々は分厚い草履を履き、頭に何も被らない。
入れ墨をする者もある。
珠玉を財宝とし、首飾りや耳飾りとするが、金や銀を縫いとる綾絹には関心がない。
十月の収穫が終わると、鬼神を祭って歌い踊る。
蘇塗と呼ばれる特別な村があり、そこに大木を立てて鈴と鼓を懸け、鬼神に使える。
逃亡者が蘇塗に逃げ込めば、追っ手に引き渡されることはない。
死者を送るときは、大鳥の羽を飾る。