21/03/13 10:20:55.85 qD+adqZA0.net
エルサレムの問題がこれほど注目されているのは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が集中し、昔から、誰がここを支配するかをめぐって、戦争や衝突が起きてきたからです。
エルサレムの帰属をめぐっては、過去に何度も大きな衝突や歴史的事件が起きてきました。２０００年には、イスラエルの政治家が聖地に足を踏み入れたのをきっかけに、大規模な衝突と暴力の応酬に発展し、和平交渉を挫折させる結果を招きました。
トランプ大統領の発表を受けて、パレスチナの政治勢力が一斉に抗議行動を呼びかけています。金曜日はイスラム教の集団礼拝があるため、パレスチナだけでなく、イスラム世界全体に広がる可能性もあります。そして、エルサレムの問題は、ＩＳなどのイスラム過激派組織が、支持者を集め、テロを行う格好の口実となります。
イラク戦争を境に、アメリカの中東での地位は揺らぎ、影響力を低下させ続けてきました。何よりトランプ大統領の今回の発表は、パレスチナだけではなく、中東全体からアメリカに寄せられてきた信頼を傷つけてしまった観は拭えません。
反米感情の再燃と拡大が心配です。「テロとの戦い」でアメリカの緊密な同盟国である日本も、リスクを抱えることになるでしょう。
エルサレムは、ユダヤ教徒だけでなく、キリスト教徒、イスラム教徒にとっても、かけがえのない聖地です。過去の悲劇から教訓を学び、細心の注意を払わなければならない問題ですが、トランプ大統領は、そのことを十分に考えていないと思います。
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