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非侵襲な血糖値測定ウェアラブル、日本のスタートアップが開発中。CES 2021に出展
Apple Watch風のプロトタイプ
Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2021年01月13日, 午後 03:50 in CES2021
URLリンク(japanese.engadget.com)
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Quantum Operation
血糖値は医療機関で受ける検査で知ることができますが、
糖尿病になってしまった人、
または境界型で糖尿病が心配な人のなかには、
できれば毎日、自分で血糖値を測って
管理したいと思う人もいるかもしれません。
ただ、血中のブドウ糖の量を測定するには
どうしても穿刺による採血の必要があります。
近年では血を出さずに血糖値を計測できる機器も開発されつつありますが、
その精度などの面からいまだ実用化には至っていません。
そんななか、Quantum Operationなる日本のスタートアップ企業は
CES 2021にApple Watch風のウェアラブルデバイスを出展。
それが非侵襲血糖センサーを備え、
採血なしに血糖値を高精度で測定可能だと説明しています。
非侵襲の血糖値測定センサーデバイスは、
これまでにもいくつかの企業がいくつかの方式で
血糖測定を可能にすべく開発をしてきました。
しかしいずれも精度が不安定だったりして、
試作品の域を超えるものは出てきていません。
Quantum Operationの血糖値センサーはLEDおよびフォトダイオードを使い、
独自のスペクトラム安定化技術やノイズ除去技術によって
「高精度かつ再現性あるデータ取得を実現」するとのことです。
測定方法は簡単で、
腕に装着した状態で画面のメニューでモニタリング開始を選択し、
約20秒間待つだけ。Quantum Operationによれば、
このデバイスによって測定した値と、
既存の穿刺による血糖値モニターによる測定値を比較したところ、
まだ明らかに数値差がある状態とのこと。
よってインスリン注射の量を決めるなどの用途には
まだまだ使うことができなさそうです。
日本国内でも糖尿病患者、糖尿病予備軍とよばれる人の数は増え続けており、
潜在的な血糖値測定デバイスのニーズは高まっていると考えられます。
近年では血糖値データの追跡調査のために
スマートフォンと連携する血糖値測定器も出てきています。
アップルもまたスティーブ・ジョブズ時代から
血糖値モニターデバイスの研究を行っていたと言われており、
2018年には吸光分光法を用いて血糖値を測定するための特許出願書類を
Apple Insiderが発見して報じていました。
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Quantum Operation
今回のデバイスがどれぐらい実用レベルに近いのかは
オンライン開催のCESでははかりかねるものの、
スタートアップはこれを保険会社や医療関係向けに販売し、
デバイスを装着者からのデータを取得して調査するビッグデータとして活用する
プラットフォームの構築を考えているとのこと。
気がつけば症状が進行してしまっている糖尿病、家族や親族に患者を抱えている人なら、
今後の開発が順調に進み、少しでも早く製品化されることを願ってやまないはずです。
source:Quantum Operation
URLリンク(quantum-op.co.jp)