20/10/21 16:06:30.38 YRuueek89.net
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41歳の筆者が子どものころ、当たり前に使っていた「あだ名」。長く会っていなかった友達も、
あだ名で呼び合うだけで当時の記憶がよみがえり、思い出話に花が咲く…。
そんな魔法のような力を持つあだ名ですが、SNSでは最近、こんな投稿が目につきます。
「今の子どもたちはあだ名禁止」
「上の子どもに聞いたら、うちの小学校はあだ名禁止だった」
「平成2年生まれの私が小学生のときからあだ名は禁止でしたよー!」
あだ名はもうどこかに行っちゃったのでしょうか。
“あだ名”を知らない…
実態を探るべく最初の取材対象に選んだのは、地元の公立小学校に通う娘(2年生)です。なにしろ、現役に聞くのがいちばんです。
その娘の口から出たのは意外なひと言でした。
(父=筆者)「友達をあだ名で呼ぶのって学校で禁止されてるの?」
(娘)「ん?『あだ名』ってなーに?」
なんと、あだ名そのものを知らなかったのです。
(娘)「先生から『友達を呼ぶときは名字に“さん”をつけましょう』って言われているよ。理由はわかんないけど」
「あだ名」を知らないのはうちの子だけかもしれませんが、そういえば、娘が友達の話をするとき、幼稚園当時からの友達には
下の名前に「ちゃん」や「くん」を付けているのに、小学校にあがってからの友達は名字に「さん」を付けて呼んでいます。
一緒に大笑いするときも、けんかをするときも「○○さん」だとか。私にしてみればちょっと距離を感じてしまいますが、
今どきの小学生には違和感はないようです。
「あだ名禁止」は本当か?
では、あだ名は本当に禁止されているのでしょうか。教育関係者に聞きました。
まずは文部科学省です。
文部科学省 担当者
「『あだ名を禁止する』などと国から一律に方針や通知を出すことは特段していません。学校の中には、校則の1つとして
あだ名を禁止しているところがあるかもしれませんが、校則は各学校長に決める権限があり、それぞれに判断してもらっています」
どうやら国レベルではなさそうです。
では、学校現場はどうでしょう。
各都道府県の小学校長会で作る「全国連合小学校長会」の事務局長に聞きました。
全国連合小学校長会 事務局長
「学校単位であだ名を一律に禁止するというのはあまり聞いたことがないですね。ただ、あだ名を付けられて
つらい思いをしている子どもがいる場合、学級単位であだ名を禁止するというのはあるかもしれません」
なるほど、クラスの取り決めというのはあるかもしれないんですね。
それでは、東京都内の、ある小学校の校長に聞いてみました。
都内の小学校長
「本校では特にあだ名は禁止していません。ただ、男女問わず『さん』付けで呼ぶようにしています」
先ほどの娘の話を裏付ける証言です。
この小学校では、教師が子どもを呼ぶとき「さん」付けにしているそうです。そして、それに加えて、「友達の名前は『さん』付けで呼ぼう」
と学校の生活目標に明記して、子どもどうしでも「さん」付けにするよう呼びかけているということです。
その理由は何でしょうか。
都内の小学校長
「かつては、先生が子どもを呼び捨てにしていた時代もあったと思いますが、人権意識の高まりもあって呼び方が変化したのではないでしょうか。
そして、男の子だから『くん』、女の子だから『さん』と男女で区別するのではなく、同じように呼びかけましょうということです。
子どもどうしでも『さん』付けで丁寧に呼ぶことで、相手を尊重する気持ちにつながると考えているからです」
では、「さん」付けの呼びかけは、いつごろ始まったのでしょうか。
都内の小学校長
「2年前、今の学校に赴任したときには、すでに『さん』付けで呼んでいました。その前の学校に赴任した6年前も、当たり前のように
『さん』付けが定着していましたね。20年ぐらいさかのぼると、『さん』『くん』『ちゃん』などが混在していたと思います」
ただ、実際のところ、子どもどうしはあだ名で呼び合うこともあるそうです。
都内の小学校長
「休み時間や授業以外の場ではくだけた言い方になっているのが実情で、それはそれでいいと思います。子どもどうしの関係は尊重しますし、
そこまで学校が規制をかける必要はないと思います」
※以下、全文はソースで。
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