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〈新幹線長崎ルート〉「最善の案、県側が提示を」 与党PT細田座長 自民党佐賀県連要望に対し
佐賀新聞 2020/10/06 09:00
URLリンク(www.saga-s.co.jp)
整備方式が検討されている九州新幹線長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉間に関し、自民党佐賀県連は5日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の細田博之座長らと面会し、財政負担などフル規格整備で生じる課題解決について方針を示すよう要望した。細田氏は「最善の案を佐賀県側で考えてほしい」と応じ、「12月の来年度予算決定までに問題を整理したい」と述べた。
留守茂幸県連会長らが上京し、与党検討委員会の山本幸三委員長、細田氏に相次いで面会した。
要望書は「県民が広く議論ができるように、環境影響評価の実施をはじめ国土交通省との協議を積極的に進めるよう決議を採択した」と9月30日の県議会決議に言及した。フル規格の場合に生じる課題として「財政負担」「並行在来線」「地域振興」を挙げ、課題解決に向け国として方向性を示すよう求めている。
細田氏は「どういう案かは別にして、必ず答えを出す。資金負担、在来線の問題もある」と指摘した。その上で「できる限り最善の案を、佐賀県側で考えてほしい。それを党も政府も尊重する」と述べ、県側からの具体的な提案を求めた。
面談後、取材に応じた細田氏は、武雄温泉―長崎間の暫定開業が迫っていることを念頭に「新幹線を通さないという結論はない」と強調した。山本氏は、今回の要望活動を受け与党検討委を開く考えを示した。
要望活動後、会見した留守会長は「佐賀県の財政事情を考えると、(フル規格整備は)負担できる額ではない。フリーゲージトレイン計画がだめになったのであれば、国に特例中の特例で財政スキームを提案してもらいたい。山口祥義知事は、新しい提案には乗るということも言っている」と要望の狙いを語った。6日は、二階俊博幹事長らと面会する。(山口貴由)