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和歌山市のクラウドファンディングが物議。「大きな意味で動物愛護に使った」と市は説明(UPDATE)
犬や猫の不妊去勢手術するための設備の充実を図るために資金を募集。目標額の1800万円を超える約2500万円が集まっていた。
2020年09月25日 18時53分 JST | 更新 15時間前
和歌山市がクラウドファンディングで募った動物愛護の資金の使われ方が「不適切ではないか?」という声が、SNSで上がっている。
ハフポスト日本版が9月25日、同市の担当者に取材したところ「本来の犬や猫の不妊去勢手術の用途に使ったが、一部は動物愛護関連の予算の補充に使った」という趣旨の回答だった。「大きな意味で動物愛護のために使った」としている。
■目標額を超える約2500万円が集まる
和歌山市がクラウドファンディングで募ったのは、2019年オープンの「動物愛護管理センター」で「殺処分ゼロ」を目指して、犬や猫の不妊去勢手術するための設備の充実を図るための資金だった。
2018年5月から12月にかけて、ふるさと納税で資金を募る「ガバメントクラウドファンディング」で募集したところ、計1464人が応募。目標額の1800万円を大幅に超える2457万9745円が集まった。
募集要項については、特設ページで以下のように書かれていた。
「和歌山市では動物愛護センターを建設し、平成31年度中の業務開始を目指しています。この施設では犬猫の不妊去勢手術と簡易な治療も実施する予定ですが、そのためには手術台や診察台、麻酔装置など様々な設備や薬品が必要です。そこでガバメントクラウドファンディングを活用し、設備に要する資金を広く集め、設備等の充実を図りたいと考えています」
■「本来の趣旨と異なる用途で使われている」市議が指摘
しかし、9月24日の和歌山市議会の厚生委員会で、芝本和己議員がクラウドファンディングで集まった費用の一部が当初予算に充当する形で使われていることを明らかにした。
その上で、「印刷製本費」「自動車保険料」「火災保険料」など、公式サイトの記載とは異なる用途で使われていると指摘した。
これに対して和歌山市の佐伯正季・健康局長は「動物愛護思想の啓発のため」で適切だったと説明。市役所の公式サイトでも、用途を説明する方針を示した。
しかし、芝本議員は納得せず「寄付した方々の気持ちを踏みにじっている」と憤りを示していた。
この委員会の議会中継が、SNS上で拡散したことで「役所側の説明に納得できない」などと市の対応を疑問視する声が次々に上がっている。
■和歌山市は「大きな意味で動物愛護のために使った」と説明。来週に方針を公表へ
ハフポスト日本版の取材に対して、和歌山市生活保健課の金澤祐子課長は以下のようにコメントしている。
「クラウドファンディングのページに記載されているように動物愛護管理センターの設備のために使われました。ただ一部については、大きな意味で動物愛護のために使いました。市としてもどういう対応が適切だったのか再検討しており、来週中にも詳しい内容を公表したいと考えています」
【UPDATE】動物愛護管理センターの設備のためにクラウドファンディングで集めた資金について「使用先などを特定するのに時間がかかっている。当初の想定と比べて、情報が変わる可能性が出て来た」と9月25日夜、和歌山市から連絡があったため、最新の情報に変更しました。(2020/09/25 21:00)
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