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地球温暖化による気候変動は今後、身近な場所にどんな影響を及ぼすのか。世界自然保護基金ジャパン（ＷＷＦジャパン）は、今世紀末の地域の姿を予想した特設サイト「未来４７景」を公開している。岩手の未来を予想したページでは「なして、ウニとれねぇのす！？」という言葉とともに、空の網を持った北限の海女が描かれている。海水温上昇などで海洋生態系が変わり、海の幸が取れなくなってしまう可能性を指摘している。【野呂賢治】
ＷＷＦジャパンは、気候危機に多くの人が目を向け、身近に感じてもらうため、全４７都道府県の今世紀末の「未来の景色」の掲載を企画した。
岩手のページでは「気候危機が進むと、海水温の上昇などにより海洋生態系が変わり、ウニなどの磯根資源が減少する可能性が指摘されている」と記し、潜水した後に浮上した海女さんが、獲物が入っていない空の網を見つめるイラストを掲載。「海女さんたちの元気な声が響く元気な海を、ずっと守りたいものです」としている。
ＷＷＦジャパンの担当者は「愛着ある地元の風景にも、気候危機の影響が及びうることを知って、自分のこととして捉えてほしい。新型コロナウイルス感染症の影響で暮らしのあり方を見つめ直す方も多いと思う。日常の見慣れた風景の先にこの未来４７景を重ね、気候危機を防ぐにはどうすればいいか、意識してもらいたいと思う」と話している。
毎日新聞2020年9月20日 14時27分(最終更新 9月20日 14時28分)
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■未来 47 景
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