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【食品】一般にコロナウイルスは冷凍状態で非常に安定しており、-20℃で最長で2年間生存 【加熱処理】
世界保健機関(WHO)が発表したコロナウイルス感染症(COVID-19)の状況報告書から食品関連の内容部分を紹介する。
■食品安全情報2020年5号(2020/03/04)
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)や中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)などのコロナウイルス関連の過去のアウトブレイクからの経験では、食品の喫食を介する感染は起こっていないことが示されている。
現時点では、食品を介してSARS-CoV-2に感染した事例の報告はない。しかし、生の動物由来食品の表面でのこれらのウイルスの生存能力については懸念が示されてきた。
現在、SARS-CoV-2の生存率および生存時間を評価するための研究が行われている。他のコロナウイルスに関するいくつかの研究によると、一般にコロナウイルスは冷凍状態で非常に安定しており、-20℃で最長で2年間生存することが示されている。
SARS-CoVおよびMERS-CoVに関する研究では、温度・湿度・光などのパラメータの組み合わせ次第で、これらのウイルスが様々な条件下の物質表面で数日間生存できることが示されている。
たとえば、MERS-CoVは冷蔵温度(4℃)で最長で72時間生存できることが示されている。
他のコロナウイルス株に関する現時点でのエビデンスによると、コロナウイルスは低温または冷凍で一定期間安定していると考えられるが、食品を介する伝播は食品衛生対策および適切な食品安全規範の遵守によって予防可能である。
コロナウイルスは熱に不安定で、通常の加熱調理温度(70℃)に感受性である。したがって、一般的な対策として、生または加熱不十分な動物由来食品は喫食すべきでない。
また生肉、生乳、および動物の生の組織は、未加熱の食品との交差汚染を防ぐため、注意深く取り扱うべきである。
SARS-CoVおよびMERS-CoVは、ほとんどの一般的な洗浄・消毒方法に感受性であり、SARS-CoV-2の性質がそれらと異なることを示すエビデンスは今のところ存在しない。